アワサンゴのプラヌラ幼生

2023/08/06 山口県周防大島 地家室海域公園 水温21℃

今年も、アワサンゴの中に、プラヌラ幼生が生まれる時期がやってきました!

つい先日まで、ベビースターラーメンのような黄色い生殖腺が、大きく伸びており・・・、

今日もたくさんの生殖腺を観察することができたのですが、

それに加えて、ぽつり、ぽつりと、プラヌラ幼生が発生した株も、見とめることができました。

まだシーズンが始まったばかりなので、ちょっと見つけるのは大変かな、と思っていたのですが、群生地から少し離れた、帰り道では・・・、

プラヌラ満開の株に出会い、何だか幸せな気持ちになりました。笑。

とても綺麗だったので、ストロボの電源を切って、スヌートでの撮影も試してみました。ライトだけで撮るのも楽しそうだな、と考えたり・・・

これから2ヶ月ほど、プラヌラ幼生の観察を楽しめる時期がやってくるので、海に行くのが楽しみです!
ちょっとしかプラヌラがない株も、たくさんある株も、どちらも可愛らしいと思いました^^

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山口県周防大島、
地家室海域ニホンアワサンゴ群生地スライドショー💕

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可愛いカギケノリ

2023/07/22 山口県周防大島 水温20℃

数週間前、カギケノリのピンク色がとても可愛かったので、もう一回写真を撮りたいな、と思い、カメラを持って海に入りました。

前回より水温が1℃上がっており、元気な個体は若干減ってしまったかもしれませんが、胞子の実った個体をいくつか見つけることができました。

この丸いツブの中に、小さな胞子がたくさん入っているそうです。

線香花火みたいで、胞子のついたカギケノリはとても可愛いです。

鮮やかなピンク色は、瀬戸内では珍しいかな、と思います。

枯れてくると、白っぽくなります。

カサゴの休憩場所になったり、

ホンベラの食事場所となったり・・・、

オヨギイソギンチャクも一休み中でした。

ずっとひとつどころで写真を撮っていたのですが、
のんびりとカメラのファインダーを覗いているだけで、
とても癒されました^^

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山口県周防大島、
地家室海域ニホンアワサンゴ群生地スライドショー💕

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戦艦陸奥

2023/06/26  山口県岩国市柱島沖 戦艦陸奥 水温18℃

6月の調査ダイビング、陸奥の写真です。
これまで夏はあまり潜ったことがなかったのですが、冬よりも生き物が多い印象を受けました。

寄り添うようなイソギンチャクも、綺麗でした。

1本目は、水底側の、キールの端を確認して、

船の後方へ向かって進みました。ずいぶん泳いだ後、手摺りのようなものがありました。

ここで引き返して、水底40mのボトムより少し上を調査しながら、ゆっくり泳ぎました。

減圧停止中、水面側の陸奥のキールには、オコゼがくっついていました。色が陸奥そのもの、流石です。

2本目は、水深30〜35m辺りを、主砲の方に向かいながら、ぐるりと周遊してみました。

ひっくり返っている陸奥の影になっている部分の内側は、今までじっくりと覗いたことがなく、

見たことのない景色がたくさんありました。

丸い船窓を斜め上に見上げながら泳いで、

どんどん進んで行きます。

水深28m付近にある浴槽です。
少し奥まった場所にあるのですが、下から見上げるような角度で撮ると、写りやすいことが今回分かりました。

ぐるっと船体を回った後、水底側のキールの、もう一方の端に辿り着きました。

水底側のキールについては、1本目に反対側の端を確認しましたが、どちらも今回初めて見ました。巨大です。

ここから浮上を開始して、

陸奥の船体で一番浅い場所、ひっくり返った船底まで浮上し、減圧停止を経てエキジットしました。船底に海藻が生えている景色も初めて見ました。

テクニカルダイビングのおかげで、ゆっくりと陸奥を観察することができ、初見のものもたくさん確認することができました。

スズメダイの卵保護

2023/07/04 水温18℃ 地下室海域公園/レモンの森

日が長くなるこの時期は、スズメダイの産卵の季節です。

赤い卵や黄色い卵はとても綺麗です。

新鮮な水を卵に送るため、スズメダイの親は忙しそうにヒレを動かします。

口を使って、卵の汚れを取り除いたりもします。

普通種のスズメダイですが、美しいなぁと思います。

ジョーフィッシュも活発に捕食活動をしています。

とはいえ、一瞬で巣穴に戻ってしまうので、
なかなか撮影は、ままなりません。笑。

浅瀬には珍しく、コブダイがいたり、

この時期ならではの、マトウダイにも出会いました。

初夏から盛夏にかけて、アワサンゴの森では、
白化しかけた個体や、

イタボヤに侵食されている個体など、自然ならではのアワサンゴの姿を観察することができます。

みなさま、ぜひ遊びにきてくださいね^^

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山口県周防大島、
地家室海域ニホンアワサンゴ群生地スライドショー💕

ファンダイビング

2023/06/03  山口県周防大島 地家室海域公園(レモンの森)
水温16℃

6月とは思えないほどの、綺麗な青空の、暑い日でした。
例年より、水温も高いようです。久しぶりに、カメラを持っての
ダイビングです。


ピンクのイソギンチャクと、アワサンゴ。

冬はテクニカルダイビングのトレーニングに没頭していたので、
約半年ぶりのマクロレンズ、楽しくてたくさん写真を撮りました^^

ウミウシ類は、キンセンやシラユキが殊更多かったですが、他にもまだ、色々いる印象です。


キンセンウミウシ


ミヤコウミウシ


シラユキウミウシ


ウミナメクジの仲間

そしてやっぱり、私は魚のお顔を撮るのが大好きです。
メバルの赤ちゃん、赤くてとっても可愛いです。

何しているの?とお互いに見つめ合ってみます。2センチくらいでした。

大人のメバルも、可愛いです。
アマモの間に挟まっていました。笑。休憩中のようです。

そして、私が一等お気に入りの、コケギンポ。

アワサンゴの森の中に、隠れています。

アワサンゴの森には、小さめ(5センチくらい)のホシノハゼもいました。

若魚なので、色や質感が、繊細です。

そして、アカイソハゼ。最初は驚いて巣穴に入ってしまったのですが、待っていると、そろり、そろりと、出てきました。

さらに、瀬戸内では死滅回遊魚・・・であると思っていたキンチャクダイの若魚にも出会いました。越冬したのでしょうか。今まで、あまりこの時期には見かけたことがないと思います。年々、海の環境は変わってきています。

スジコウイカには、数ペア出会いました。

帰り道、スナイソギンチャクの中で群れているアミの大群を見つけました。
小さすぎて、最初は魚の稚魚かな?と思い、カメラで撮って拡大してみると、可愛いアミが、こちらを向いていました。笑。

ホヤの仲間、サルパもまた、たくさん発生していたので、透明度もまずまずでした。

さて、この日の次の日も、この地家室の海を潜ったのですが、大潮で、スズメダイも産卵を始めていました。
生物が活性化する、楽しい季節がやってきましたよ^^

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山口県周防大島、
地家室海域ニホンアワサンゴ群生地スライドショー💕

クサフグの産卵

2023/05/20
(2022/05/31)  山口県周防大島

ここのところ、忙しくて海に行けない日々が続いているのですが、
どうしてもクサフグの産卵期だということが頭から離れず(笑)、

1日だけ、用事の合間を縫うようにして、目当ての場所に行ってみたのですが、
今年は残念ながら、見ることは叶いませんでした。
そばの道にしゃがんで、一人で長い間
海を凝視していたものの、待ち人来ずで、完全に変な人でした。笑

それはさておき、去年の記録写真がお蔵入りになりそうなので、アップしてしまおうと思い、今ブログを書いています。

昨年は、5/31、三日目の大潮の日にたまたま海を訪れると、浅瀬に黒い魚の影が群れていました。(中、中、大、大、大←この日。)

急いでカメラを構えますが、クサフグの群れは、こちらをよく見ているようで、
浅場を行ったり来たりして、あまり近づける感じではありませんでした。

しかし、離れた場所で、クサフグの視界から隠れるようにじっとしていると、
サーっと波打ち際に寄ってきて・・・、

産卵が始まりました。

メスが波打ち際の石の上で卵を産み、オスがその上に放精します。

バシャバシャバシャ、と、石の上でクサフグが跳ねる音がして、
とても興味深い光景でした。

ただ、寄ることができなかったので、ほとんど写真は撮れませんでした。
どうしたものかな、また来年チャレンジしてみよう、と、この時思ったのでした。笑。

また、リベンジしたいな、と思います^^

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↓山口県周防大島、地家室海域ニホンアワサンゴ群生地💕

テクニカルダイビング/沈船陸奥

2023/04/14-15 水温13℃
山口県岩国市柱島沖 戦艦陸奥

岩国市の柱島沖に眠る戦艦陸奥・・・。
今回は、いつも一緒にスキル練習をしている、Love&Blueテクニカルダイビングチームのメンバー達と潜りました。

お互いをロストしないように、一塊になって潜降します。

まずは、船体の主砲側に向かいます。
(そしていきなり主砲が失敗写真となってしまいました・・・まさかの、ストロボのツマミを間違えました(泣)・・・次回リベンジです)

深呼吸して、気を取り直して・・・
主砲の台座部分に戻った所で、やっとストロボの設定が、ましになりました。今回試した長いアームの取り回しには、もう少し慣れる必要があるなぁ、と反省です。

次に、メンバーのNonoちゃんが、「お弁当箱みたいなやつ」と言っている主砲の測距儀に出会いました。(大きさからいうと、巨人のお弁当箱ですね。笑。)

そして、副測距儀です。

艦橋側をぐるりと回り、信号ヤードを通り過ぎます。

キサンゴなどのポリプが鮮やかに開いていました。

今回、写真撮影の練習に集中しながらも、
一緒にトレーニングしてきた仲間達と潜るのは、本当に楽しいなぁ、ということを感じました。

ずっと一緒に練習してきたから、私たちはお互いの癖を知っているし、
上手になったり、下手くそになったりを繰り返してきたのも、
それこそお互いに知っているので、

みんなの姿を撮ったり、写真をあらためて見たりすると、そういうのが透けて見えたりして、

微笑ましいというか、
何というか、・・・愛しいんですよね^^

今回も、副砲の方まで泳いで行きました。
少し遠いので、こちらは、テクニカルダイビングのみでのご案内になります。

副砲を過ぎたあたりの、船窓の残骸。

さて、水深40mにおけるAirでのダイビングを終えると、今度はナイトロックス(O2 ;50%)で減圧を行います。
21m、18m、15m、12m、9mと、皆で同じ水深を保ち、許容誤差の目標をプラスマイナス30㎝として減圧する練習を行いました。

水深9mにおけるDecoを消した後は、各自で酸素の減圧ポイントに向かいます。

水深6m。ここで酸素に切り替えて、さらに加速減圧します。
各々、Decoを完全に消した後、1mを1分かけて浮上し、安全にダイビングを終えることができました。
テクニカルダイビングの知識でゆっくり窒素を排出しながら上がった方が、断然、浮上後の体の疲れは少ないなぁ、と思います。

先導役と減圧管理のリーダー、真弓ちゃん、
いつも、ありがとうございます^^

次回の開催は、2023年6月25日(日)〜27日(火)です✨
皆様にお会いできるのを、楽しみにしています^^

春の海、美しい浅瀬。

2023/04/01  水温12℃  山口県周防大島

透明度は悪くはないのですが、
今日の海は少し、砂が舞い上がったような白っぽさがありました。
どこかでナマコ漁でもしていたのでしょうか。

いつものアワサンゴの森を通り過ぎて、森の先端の方まで
ぐんぐん泳いで行きました。

戻って来る途中、巨大なヒラメに挨拶をして、

その後、いつもの目印の岩を見つけると、海藻まみれになっていて、
驚きました。笑。

フクロノリやカゴメノリに包まれた、ウミウシマンションの岩・・・。
今日も大きなシロウミウシが住んでいました^^

さらに、藻場まで戻ってくると、今度は、豊かな緑の光景が続きます。

今日は少し水深が浅くて、太陽がより、近く感じられました。

とっても綺麗でした。

日本庭園とか、苔寺が頭をよぎります。笑。
ちょっとマニアックな楽しみ方でしょうか。。。笑
あちらは陸上の様式美ですが、こちらは海の中の
自然美ですね^^

見上げると空ではなく、水面なのが、面白いです。

浅瀬の中を散策するのは、とても気持ち良いです。

この湾には、川の水が流れ込んでいますが、
どのくらいの、塩分濃度なのかなぁ・・・。

海ですが、川の中にいるような、
透明な水の中を泳いでいるような、感覚になります。

何枚も写真を撮ってしまいます・・・笑。

芽吹いたばかりの緑は、
本当に綺麗な色です^^

春の絨毯、海藻が最も美しい季節。

2023/03/25 周防大島 水温12℃

陸が春めいてきたこの頃、
海の中でも春の兆しが見えてきました。

メバルの子供達が、背の高い海藻の合間を、カーテンをめくるように泳いでいきます。

浅瀬には太陽の光が優しく差しています。

美しい海藻の絨毯が広がる、瀬戸内の春がやってきました。

浅場の岩々を隙間なく覆った若草色の海藻が、
ゆっくりと押し寄せる波に合わせて、左右に揺られながら、一面に広がっています。

回転しながら差し込む太陽光に照らされて、
その緑が、影となったり、光となったり、

移り変わる色合いに見惚れて、時間を忘れてしまいそうになります。

楽しみな季節が、やってきましたよ^^

皆様のお越しを、お待ちしております💕

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TECで戦艦陸奥ダイビング。

2023/03/15&16 戦艦陸奥
山口県岩国市柱島沖 水温11℃

春霞の空の下、
瀬戸内は凪が続いており、この日も穏やかでした。

エントリーしてどんどん潜行していくと、
次第に、陸奥の巨大な船体の影が見えてきます。
緊張が、わくわくに変わる瞬間でもあります。

まずは、水深40mにある主砲の、台座部分から泳いで、ほとんどが埋まっているその先まで行き、

一抱えはありそうな大きさの、主砲の蓋を確認して・・・、

今回は、さらにその先のエリアまで行ってみました。
片側が浮いたまま地面に突き刺さった円柱は、どの部分の構造物なのか、調査中です。

洋式トイレは、以前は船内にあったのですが、いつからか、水深40mの海底に落ちています。

主砲側から、船体に沿って艦橋側に戻る途中で、主砲の測距儀に出会います。

ようやく艦橋に着くと、今度は斜めに向いた巨大な柱群が、視界に入ってきます。

目が慣れてくると、細かい物も見えてきて、確認できるようになります。

艦橋の副測距儀の上付近を旋回した後、今度は縦に、船体に沿って水深21mまで浮上し、
およそ20分ほどの減圧手順を終了させ、エキジットしました。

1時間半の水面休息後、
2本目は、1本目とは逆方向、副砲のある、艦橋の後ろの方へと向かいました。
まず、一つ目の隔壁。

次に、二つ目の隔壁です。
船内を仕切る、このような隔壁でさえ巨大なので、当時の若者たちの憧れの戦艦だったというのも、分かる気がします。

それらを通り越し、少し泳いだ場所に、副砲があります。

迷わないよう、注意しながら帰ります。

減圧停止中、水深12mあたりのキールには、ウスマメホネナシサンゴがいました。
夏や秋は見かけないので、いつまでいてくれるかなぁ、と思います。

ストロボを片づけた後に気付いたので、ちょっと無理矢理なカメラの設定でした。次回は、こちらもしっかり写真を撮りたいです。可愛い生物です💕

陸奥は、ボトムは40mですが、上は12mと巨大な船体であるため、コースは違いますが、TECでも、レジャーでも、潜ることができます。潮の関係で潜ることのできる日が限られており、次回は4月15日&16日の予定です^^
興味のある方は、ぜひお問合せくださいませ。

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