笑顔のイソギンポ

周防大島 柱島沖 水温20℃

今日は、柱島沖の沈潜陸奥を潜ったのですが、陸奥の写真はありません(すみません)。今日はマクロレンズでエントリーした上に、私は陸奥のキール(竜骨)の
14メートルあたりをずっとウロウロしていました。その訳は・・・

わたしの大好きなイソギンポが、陸奥のキールで、可愛らしい表情をしているのを前日見て、どうしても撮りたくなったからです。・・・笑
本当に久しぶりにイソギンポに出会ったので、とても嬉しかったです。

生き生きとしていて、ぴゅっぴゅっと、陸奥の船体の穴の開いたところを行き来していました。まだ若いイソギンポでした。

キールのちょうど真上でも、ちょっと大きめの、別のイソギンポがこちらの様子を伺っていました。

ちょっとずつ顔を覗かせて、

やあ!

笑顔です。
戦艦陸奥は、潮流の早い場所に沈没しているため、
流れを好むイソギンポにとって、良い住処なのでしょう。

とても素早い動きで、表情もコロコロと変化します。

虹色の眼上皮弁がとても美しいです。
船体に開いた、程よい大きさの穴の中が隠れ家のようです。

そのほかには・・・、
メバルが眠たそうに、陸奥の側面にくっついて、ぼーっとしていました。寝ているのでしょうか?疲れたのでしょうか?可愛い。

キサンゴは、捕食中。

逆さに沈没し切断されている陸奥のキールの、一番先端では、
カサゴがくつろいでいました。

お気に入りの場所のようで、私が近寄りすぎて脅かしてしまった後も、
元の場所に戻っていました。一等、見晴らしの良い場所ですものね。

今日はイワシ漁で網を引いていたからか、透明度はあまり良くなかったですが、
次回はぜひ、ワイドレンズを持って入り、沈潜陸奥自身を撮りたいなぁ、と思います^^

今年着底したアワサンゴの赤ちゃん

周防大島 水温22℃

今年着底したアワサンゴが、どんどん大きくなっています。

着底してまだ間もない個体でしょうか。一つのポリプを咲かせ、洋服にくっついたボタンみたいに、ポチリ、と岩にくっついているように見えます。

死と再生を繰り返す、自然のサイクルを淡々と示すかのように、
大人のアワサンゴの骸の上にも、あらたな命が着底します。

もともとアワサンゴが根付いていた場所にまた根付くということは、そこが好ましい場所ということなのでしょうね。潮がよく当たる場所なのでしょうか。

ところ狭しと、早い者勝ちで良い場所が埋まっていきます。

大人と赤ちゃん、両方のアワサンゴを一つの画角で楽しめる、周防大島の秋です。

少しずつ、茎のように見える部分が長くなっていきます。

まだまだ、透明で、儚い感じがします。

どんどん伸びて、大きくなってほしいですね。

ポリプの中の、円を描く緑色が、可愛いです。

これからの成長が楽しみです。

サメハダヘイケガニの幼生

周防大島 水温22℃

夜のライトトラップでおなじみのゾエア幼生。

背棘の先端に、黄色の点状の色素があり、
サメハダヘイケガニのゾエア幼生と思われます。

カニとは似ても似つかない姿ですが・・・

このゾエア幼生が変態すると、次に、メガロパ幼生となります。

こちらが、サメハダヘイケガニのメガロパ幼生です。

足が長くて、ちょっと重たげに泳ぐので、泳ぎはあまり得意じゃないように思えます。5ミリくらいの大きさです。

着底する日が近いのかもしれませんね。

可愛いポージングをしてくれますので、
ちょっと水中で笑いそうになります。笑。

浮遊系いろいろ

周防大島 水温22℃

夜の海でライトを焚くと、たくさんのプランクトン(浮遊する生物)が集まってきます。瀬戸内は特に、秋が浮遊系の旬なので、ナイトダイビングが楽しい時期です。

クラゲはライトを当てると綺麗に輝きます。

赤目のシャコの幼生。

とても動きが早いですが、たまに、思い出したように静止してくれる時があります。

エビ類の幼生、フィロゾーマ。

カニ類の赤ちゃん、ゾエア幼生。

ゾエア幼生が変態した後の、メガロパ幼生。

モエビ類の幼生。

魑魅魍魎たちの、真夜中のショーでした^^

秋の夜長の魑魅魍魎

周防大島 水温23℃

シタビラメの幼魚は、とても不思議な姿をした生物です。

大きさは2㎝くらいで、海の中を浮遊しています。

通称・シタビラメ、カレイ目ウシノシタ科のこの生物は、まだ幼魚のうちは、両目が体の側面に、ちゃんと一つずつあります。
ひらひら、ひらひら、右に左に不器用そうに泳ぐ姿が、可愛らしいです。

頭から伸びる伸長鰭条は本体の体よりも長くて、体の動きに合わせて、たてがみのように靡きます。

お腹から下に飛び出ているのは腸で、脱腸しているのは、たくさん食べるためでしょうか。

成魚とは似ても似つかない姿。
本当に、興味深い生物です。

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