海中花、ウミヒルモの開花。

2023/09/04 , 2023/09/10 山口県上関&周防大島 水温24℃

海中に咲く花、ウミヒルモの花は、背の高さが爪楊枝ほどの
小さな、美しい種子植物です。

その宝石のような蕾が少し緩み・・・、

赤紫の花弁の隙間から、寒天質のような白い花粉が溢れてきました。

それは糸を引くように、水の流れに乗ってゆらゆらと広がっていきます。

内側で膨張する花粉の重みに耐えきれなくなった頃、

花びらが、こぼれるように開きました。

その姿は、さながら、小さな間欠泉のようです。
噴火したミニチュアの火山のようだとも思いました。

このような瞬間を目にしたのは初めてだったので、とても、感動しました。

開いたウミヒルモの花は、上から見ても、可愛らしいです。

反り返った花びらは、菫色のように見えたり、
もっと硬質な、アメジストの紫色のように感じられたりもしました。

光に当たるとキラキラと輝いて美しく、癒されるので、長い間、じっと見つめてしまいます^^

*********

山口県周防大島、
地家室海域ニホンアワサンゴ群生地スライドショーです💕

*********

 

ウミヒルモの花

真夏の海の中の、海中花。

近くに寄ると、花びらが綺麗な紫色であることに、気付きます。
ひっそりと咲いているため、見つけると、嬉しくなります。

波立つと、花びらが揺れる・・・。
来年も命を繋げて、またその姿を見せてほしいなと
思います。

PAGE TOP