周防大島、秋の海

周防大島 水温21℃

浅瀬では、カマスの群れ。

そして、キヌバリの幼魚。

波打ち際のコケギンポ。

キュウセンは、幼魚が段々と大きくなってきました。

死滅回遊魚のキンチャクダイ、近年は大型化しているように感じます。
年々暖かくなってきているからでしょうか。南国調の魚がホンダワラの森に住んでいるというのは、不思議な感じがします。

シロウミウシと、今年産まれたアワサンゴの赤ちゃんたち。

今年の夏に産まれたジョーフィッシュ。

ジョーフィッシュを撮っていると何故か寄ってくる、ホシノハゼの若魚。

婚姻色の黒染めが綺麗なニシキハゼのオスと、ペアリングしているメス。

こちらを警戒するニシキハゼのペア。

この時期のオスの尾びれはとても綺麗です。

陸は霜月・・・
ですが海中はまだまだ暖かく、快適です。

今年産まれたジョーフィッシュ/捕食行動

頭の直径が、まだ数ミリほどの大きさ・・・今年の夏に産まれて着底した、まだ小さなジョーフィッシュです。8月下旬に撮った写真です。

あどけなさがまだ残っていて、その大きさ以外でも、顎の下など透明感があり、まだまだとても、若いのだなぁ、ということが分かります。

それでも、誰に教えてもらったわけでもないのに、ちゃんと小石や貝殻を敷き詰めて巣穴を作って生きるので、すごいな、と思います。

それからおよそ二ヶ月後、10月の下旬に、もう一度巣をお邪魔しました。

あまり大きさは変わってないかな?初めから、定規を持って海に入ればよかったな。

少し顔つきがはっきりとしてきたかもしれません。カメラに慣れてきたので、この日は捕食行動を観察しました。

ずっと見ていると気づくのですが、たった1秒の中でも絶え間なく、潮の流れに沿わせ、何度もキョロキョロと目玉を動かしています。
実はすごい緊張感が、彼らの周りに流れているのが分かります。

四六時中、目を上下左右に動かして、小さな海中の浮遊物を目で追いかけチェックし、頭上を流れる餌とゴミを、ひたすら確認しています。

時には顔を乗り出して、「あれは食べられる・・・?」とでもいう風に、じっと何かを、見つめていることもあります。
そんな時間を過ごす中、運よく食べ物に巡り会えた時は、一瞬です。

本当に、一瞬の出来事です。

20〜30分、時には小一時間に一回ほどの巡り合わせでしょうか。
まだ小さなジョーフィッシュにとって、逃すわけにはいかない、命がけの瞬間なのかもしれません。

飛び出したところでシャッターを切ったつもりなのに、
巣穴に戻る写真になっていたりします。本当に早いです。笑。

気を抜けば、喰われるのは自分・・・。

海の中で生きる生物たちの表情は、
可愛らしくも真剣で、豊かです。

ジョーフィッシュのおチビさん

指示棒の先端が

写真の左下端に写っているけれど・・・、

それよりも、

ジョーフィッシュの頭の方が小さい。

頭の直径、5㎜以下。

 

こんなに小さくても、

ちゃんと巣穴を作り、

入り口の周りに貝殻の破片を

敷きつめている。

 

夜になると、

その一つを小さな口でくわえて、

大人と同じように

巣穴にフタをするのだろう。

 

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