2月、戦艦陸奥ダイビング

2023/01/31 山口県岩国市柱島沖 戦艦陸奥 水温12℃

少し前になるのですが、戦艦陸奥を潜りました。

今回は、艦橋側の写真からご紹介します。
まず、アンカーのあるキールから降りて、水深35m付近の副測距儀です。

そのすぐ向こうには、機関銃の台座のように見えるものが横たわっています。

さらに向こうには、双眼鏡の台座が砂地の上に倒れています。

そのすぐ横には、メインの測距儀が、海底に突き刺さっています。

ぐるりと回ると、滑車のようなものがあります。

そして、折れ曲がった柱のような物体・・・。

これらの様々な遺構が、実際の陸奥の、どの部分であったのか、現在、チームLOVE&BLUEで調査しています。
気になる方は、ぜひ、陸奥を潜りに来てくださいね^^

次に、主砲側の写真です。
こちらは、主砲の台座です。

主砲の先へと泳いでいくと、先端は砂に埋もれていることが分かります。

先端のすぐ側には、一抱えほどの大きさの、主砲の蓋が、落ちています。

士官クラスが使用していたであろう、アルミ製ではない、白いお皿・・・

瀬戸内は、冬から5月のゴールデンウィークくらいまで、透明度が良くなるので、今の時期は、水深の深い陸奥を潜るのに、最適です^^

明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます。
いつも当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
本年も、より一層精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します!

一年でアワサンゴが、最も美しい季節がやってきました。

ポリプが伸び、色は鮮やかな緑で、絨毯のように岩肌をアワサンゴが覆います。

水も濁りが減ってきて、白い浮遊物も少なくなり、
ワイド撮影が楽しみな季節でもあります。

スズメダイなど、魚の群れも多いです。

大体巣に隠れて見えないコケギンポの胸ビレが、ちらっと見えて、美しかったので、色々とカメラの設定やライトを試してみました。

体に対して、少しばかり、大きめの巣穴でした。


アワサンゴを見下ろせる、素敵な住処ですね。

ミニミニサイズのコケギンポもいました。

ゴマフビロードウミウシも、元気そうに歩いていました^^

年末はカエルアンコウ。

2022/12/31 山口県周防大島 水温15℃

今年はカエルアンコウが例年より多いようで、
年末は、3匹ほど個体を確認できました。

クロメの上で踏ん張って、後ろ姿も可愛いです。

あくびもします。

レンズを変えて、マクロで撮ってみました。

脇の部分に丸い穴が開いていて(鰓穴)、閉じたり開いたりして呼吸をします。

とても上手に擬態しています。

帰り道には、大きなカレイもいました。

それではみなさま、良いお年をお過ごし下さいませ^^

戦艦陸奥ダイビング

2022/12/17 山口県岩国市柱島沖 水温15℃

Love&Blueのボートが新しくなり、柳井港を出発しポイントに着くまでは快適な船旅でしたが、次第に海は荒れ模様となりました。

1本だけ、主砲側をダイビングしたところで、2本目は中止。
また次回に期待です!


陸奥の主砲(水深40m)


洋式トイレ(水深40m)


バスタブ(水深26m)

ぼちぼちワイドの季節?

2022/12/18 山口県周防大島 水温16℃

ぼちぼち、ワイドの季節がやってきました!!
気持ち良い海です!

これから、アワサンゴの緑が鮮やかになり、
水も、透明度が増す時期がやってきます。

とはいえ、今日は少し、霞がかかったような、もやもや白っぽい海水ではあったのです・・・。

しかし、360度、アワサンゴの森はぐるりと岩壁を囲んでいますので・・・、

太陽光の角度によっては、多少はスッキリした写真になることもあります。浮遊物をできるだけ映さないような、瀬戸内仕様のカメラの設定を色々と試行錯誤しているところです。

カメラで遊んでいると、コブダイも、目をキョロキョロさせながら、寄ってきます。かまうと、そっぽを向くこともありますが、こちらが かまわないでいると、向こうからちょっかいを出してきます。私がそう感じているだけかもしれないけれど・・・至福の時間です。笑。

カエルアンコウも、今年は例年より多いかもしれません。
とってもとっても、可愛いです。
これからの冬が、楽しみです。

崖の谷間に挟まるようにじっとしていて、微動だにしませんでした。笑。

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死滅回遊魚のソラスズメダイも、まだ元気ですよ!

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✨瀬戸内アワサンゴの森✨
彩が作成したスライドショー。
ピアノ頑張って弾いてます。笑


↑アワサンゴと時々コブダイ ワイド撮影✨

↑ゴマフビロードウミウシとアワサンゴ マクロ撮影✨

ゴマフビロードウミウシも、最近よく見かけます💕
ぜひご覧くださいませ〜。

 

死滅回遊魚の季節…ソラスズメダイ、キンチャクダイの幼魚、ミノカサゴ。

山口県周防大島 水温21℃

私がダイビングを始めてから、そして、この周防大島の海を潜り始めてから、あと一ヶ月で、7年になります。

ほぼ毎週末、潜っているのですが、この海で初めて、ソラスズメダイに出会いました!

たった1匹だけ、

普段、見慣れていない、カラフルなカラーのお魚です!(笑)

死滅回遊魚ですので、潮流に紛れてやって来た後は
冬を越えられずに死んでしまう可能性が高く、

そういう意味では、切ない気持ちになります。

背後にアワサンゴのある、この場所が気に入ったようで、何日も同じ場所に留まっています。

ここではお馴染みの灰色のスズメダイと一緒にいる姿を見ると、
とても不思議な感じがします。

すぐそばには、同じ死滅回遊魚の、キンチャクダイの幼魚がいました。

こちらは、冬の風物詩、毎年ここに何匹か漂流してくるので、
いつも楽しみに待っています。

すばしっこくて、すぐにアワサンゴや岩の影に隠れてしまい、思わぬ場所から、また出てきたりします。

そして、今日、同じく死滅回遊魚のミノカサゴもいました。
こちらも、私は初めてここで見ました。

ミノカサゴにとってはこの水温は寒いのだと思われます。
とても弱々しく飛び立って行ったので、追いかける気には、なれませんでした。

帰り道には、体がまだ透けているキヌバリの幼魚がたくさんいました。

そして、繁殖期が終わり、ズタボロのキヌバリの父親。

婚姻色の、ごんぶと、巨大、ニシキハゼ(30センチくらい)。

お腹がパンパンのニジギンポ。

コウイカ

最近、日増しに距離が近い、コブダイ

一休み中のカサゴ

小さなイトヒキハゼ

素晴らしい家に住んでいるコケギンポ。

今だけの、旬な生物もたくさんいます!
ぜひ遊びにいらしてくださいね^^

***

 

プラヌラ幼生尽くし・・・!

2022/10/8 水温23℃  山口県周防大島

前回潜った時に、今年はプラヌラ幼生が少ないのかな、と心配しましたが、
例年よりやや時期が遅れたものの、結果的には、今年もたくさんのプラヌラ幼生を観察することができて、ホッとしました。

アワサンゴの茎のように見える部分の中に、みっちりと黄色い幼生が詰まっています。

アワサンゴのポリプの真ん中から、スイーっと、旅立って行きます。

アワサンゴはゆらゆらと揺れるので、プラヌラ幼生の飛び出し方を予測するのは、ちょっと難しいかもしれません。

アワサンゴの中にいる時は、鮮やかな黄色に見えるのですが、

飛び出した後は、肌色に見えるのが不思議です。

この日はたくさんの幼生が放出されていたのですが、
そこらじゅうの岩肌や、ホヤの表面などに、たくさんのプラヌラ幼生が引っ付いていました。

こんなに密集している光景は、初めて見たのでびっくりしました。

珍しい二股のプラヌラ幼生もいました。

着底すると、アワサンゴの形へと、少しずつ姿が変化して行くのでしょうか、

先が伸びた形や、丸に近い形など、発達段階が違うのか、色んな形の幼生がいて面白いです。

アワサンゴの形になったばかりかな、というような、数ミリサイズの赤ちゃんアワサンゴも至る所に見受けられます。

とはいえ、1ミリ、2ミリくらい・・・
とても小さいので目が慣れないとなかなか見えてきません。

気づかずに潰してしまいそうなほど小さくて、
写真に撮ってカメラの画面で拡大して、ようやく確認できる、という大きさのものもたくさんあります。

少し育ったアワサンゴも、透明感があって綺麗ですね。

そろそろ終盤かと思われますが、

今年は、思ったよりも長い期間、プラヌラ幼生のいるアワサンゴの森を、楽しむことができました。

***
秋らしくなってきた海です。
今日は、他にもたくさん、元気な生物達に会いました。


(婚姻色のキヌバリのオス)


(貝を捕食中のホシササノハベラのメス)


(婚姻色のニシキハゼのオス)


(24本のアワサンゴ(通常は、ポリプから伸びる触手のような部分は12本と言われています))


(アナハゼのオス)


(ホシノハゼ)


(一休み中のニシキハゼ)


(イトヒキハゼ)


(イトヒキハゼと共生するテッポウエビ)

潜りやすい気温・水温の時期です。
皆様、是非いらしてくださいね^^

***

 

プラヌラ幼生の旅立ち/アワサンゴ

2022/09/10 山口県周防大島 地家室/水温23℃

今日のアワサンゴの森では、可愛いタコが穴の中で一休み中でした。

2週間ぶりの海、そろそろ、アワサンゴのプラヌラ幼生がたくさんいるはず、とワクワクしながら向かったのですが、予想に反して、あんまりいないなぁ・・・というのが最初の感想でした。

曇り空だったのでポリプも縮み気味で、黄色いプラヌラ幼生を見つけても、一株の中に一粒、二粒といった程度です。見渡しながら群生地をざっと泳いでみましたが、少ないな、という印象は変わりませんでした。

一方で、死んで白骨化したアワサンゴの骸の数は増加したように感じられます。プラヌラ幼生を産む前に白骨化してしまったのだとしたら、今年はちょっと、海の中は例年と様子が違うのかもしれません・・・。

諦めて、群生地から波打ち際のエキジット場所へと戻る途中、
砂地にポツポツと岩が転がっているような場所に、ころん、ころん、と、アワサンゴが生えていました。寄生したヒトエカンザシゴカイが綺麗でした。

その時、視界の隅っこに見えたアワサンゴが黄色っぽいように一瞬思えたので、あら? と、顔を近づけてよく見ると、今日見た株の中で一番、プラヌラ幼生を宿していました。

アワサンゴの体内で、スイスイと活発に動くプラヌラ幼生をじっと見つつ、
プラヌラっていつもこんなに動いていてたかなぁ、と考えていたら、

スイッ、と、側のポリプから、幼生が旅立っていきました。

ポリプの真ん中から旅立つ前の、ちょっとだけ外に出たプラヌラは、
真珠みたいだなぁ、といつも思います。

飛び出る時の潮流によって、ピュッと一瞬で飛び出てくるように見える時もあるし、ころん、と果実がもげるように出てくる時もあります。

この、ゴマみたいに小さな生物の中に、育ちゆくための数多の情報が詰め込まれているんだろうな・・・と想像すると、それだけで面白いというか、可愛く思えてくるのが不思議です。毎年観察しますが、可愛いな、と思っています。本当ですよ。笑。

住みやすい着底場所が見つかるといいな、と思います。

砂地の帰り道には、イトヒキハゼがいて、もう少し近寄って写真を撮りたかったけれど、警戒されてしまい、すぐに巣穴に入ってしまいました。

ホシノハゼは、横から見ると、紫のラインがとても綺麗よね、と思いながら、通りすがりにシャッターを切りました。

キヌバリの婚姻色を見つけると、夏から秋に移りゆく季節の気配を感じます。

横からよりも、意外に真正面からの方が寄りやすいのは何故なんだろうか、と
時々不思議に思います。

ホンベラの幼魚は、背鰭の青い目玉模様がとても綺麗でした。

そして、最近増えたなぁ、と思う、オヨギイソギンチャク。

今日は、泳いでいる姿を初めて見ました。
左の海藻、ホンダワラにくっつくのかな、と思っていると、

体を伸び縮みさせて、横に泳ぎました。

最後は、手足をぐーんと伸ばして静止すると、
パラシュートのように、ゆっくり下へと落ちて行きました。

私より器用かもしれないな、と感心しました。笑。

***

 

アワサンゴの生殖腺!ホソエガサ、カギケノリの胞子etc.

2022/8/6 周防大島 水温22℃

アワサンゴの根元に、不思議な黄色い、筋のような線がたくさん・・・!!

何だろうと思い、いつもお世話になっているなぎさ水族館さんに問い合わせてみると、アワサンゴの「生殖腺」だということが、分かりました!

アワサンゴの根元は見えづらいのですが、
よく見てみると、たくさんの生殖腺が発達しているのが、肉眼でも分かります。

くるくる曲がっていたり、粒が連なったように見える状態であったり、
いくつかの段階が観察できました。

もうしばらくすれば、これがプラヌラ幼生となり、秋の海に新たな命が放生されることとなるのでしょう。

プラヌラ幼生ができる前段階のアワサンゴ、今時期だけですので、是非たくさんの方に見ていただきたいなぁ、と思います^^

このアワサンゴの株を上から見ると、一粒、黄色いプラヌラ幼生を観察することができました。

ミスタードーナッツで売っているゴールデンチョコレートドーナツの表面についている・・・黄色い粒々の砂糖みたいな・・・分かる方いるかなぁ?笑。2022年、初観測のプラヌラ幼生です!

プラヌラ幼生がもういるんだ!そういう目で見てみると、この他に数個、同じ株の中に見つけることができました。この広大なアワサンゴの群生地ですから、他のアワサンゴの株も、幼生が宿り始めているのではないかな、と思います^^

さて、今、周防大島の海中では、アワサンゴだけでなく、絶滅危惧種のホソエガサも、新しい命を育む時期がやってきています。

マスカット色の、極小の粒々胞子が傘の中にびっしりと詰まっています。

砂地でたくさんの泥をかぶりながらも、
上を向いて・・・

たくさんの胞子を飛ばして、これからも周防大島の海を賑わせてくれたらなぁ、と思います。

胞子と言えば、ピンクが可愛いカギケノリも、
丸い胞子を蓄えています。

色も形も可愛いくて・・・、

この日は、ピンクのクロヘリアメフラシもそばにいました。

帰り道では、ニジギンポに出会いました。
そろそろ産卵の時期がやってくるのかな・・・。
とても楽しみです。

ジョーフィッシュの求愛行動。

2022/7/24  周防大島 水温21℃

まだ薄暗い、早朝の海底です。
ジョーフィッシュのオスが、見たことないほどほっぺたを膨らませて、ただならぬ様子でした。

すると、次の瞬間、巣穴から体を伸び上がらせて大ジャンプ。

尻尾から巣穴に戻る時も、顎が外れそうなほど口を開けています。

シルト質の泥地の巣穴から、バサ、バサ、と垂直に飛び出すので、
その度に白灰色の砂埃が舞い上がり、さながら小さな怪獣のようです。

ハッチアウトの時とは違い、飛び出す時の体の向きは一定ではないようです。
正面向きに飛び出た時は、一体何が写真に写ってしまったのかと・・・笑

奇想天外な姿に、びっくりさせられました。

このジョーフィッシュのオスの巣穴の周りには、複数のメスの巣穴がありますが、どのメスに求愛しているのかな、と考えてしまいますよね。

大きく開いた口を正面から見せたいのか、エメラルドグリーンの婚姻色が出た体側面を横から見せたいのか・・・。どうなんでしょう。どっちもかな?

思ったより高いジャンプ、そして思ったよりは滞空時間があります。
一拍ずれたかなというシャッターの切り方でも、まだジョーフィッシュの体がしっかりと、写真に写っていたりします。捕食の時の飛び出し方とは、明らかに違うんですよね。

小さな魚の、大迫力の舞台はとても見応えがあり、とっても感動的しました。

普段はとても可愛らしい、愛嬌のある魚なのですが、真夏の早朝に、砂を吐くような勢いで空に向かって飛び出していたとは・・・笑。
6年くらい、この魚の住むビーチを潜っていますが、まだまだ知らないことだらけだなぁ、と思いました。

***

昼間の海も、生物の活性が上がり、夏らしくなってきました。
皆様のお越しをお待ちしております^^

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