2/1-2/4 レモンの森、水温11度。
ブルブルブル・・・
卵の中、ゼラチンが揺れるような震えの後、
パチン。
勢いよく外界へ飛び出す、アイナメの赤ちゃん。
一年越しで 楽しみにしていた、
アイナメのハッチアウトです。
体長は、1㎝くらいでしょうか。
ハッチすると、キラキラと光を反射させながら、体をくねらせ、
外へ 外へと、
泳いでいきます。
卵の集合体である卵塊自体は、こぶしほどの大きさです。
これだけある卵のうち、一体何匹が、大人になれるのでしょう。
卵塊の外側の卵のハッチアウトは容易そうでしたが、
卵塊の芯に近い方…中央部に位置する卵の個体は、
ハッチしてなお、
激しく動きながら、他の卵と卵の間をすり抜け、
外界への突破口を探す必要が、あるようでした。
命ひとつひとつに 物語があって
どれ一つ 同じものはないから、
何度見ても興味深く、
また来年も観察できたらいいな、と、
巡る季節がこれからも、とても、楽しみです。