2021/05/14&15 周防大島 水温16度
ヒメイカの卵は、ハッチアウト寸前になると、
ギラギラした銀色の目になります。
裸眼で見ると、たいてい、
鉛玉が鈍く光るように見えますが、
角度によっては黒かったり、青かったり、赤紫だったりもします。
水温13度で生まれた定点観測の卵は33日目。ほとんどの卵が旅立っていました。
水温は、2、3日前から15度から16度に上がっており、
31日目〜34日目(ピークが32日目)でハッチしていったようです。
このヒメイカの赤ちゃんは、ほとんど体が卵から出ていて、
いつハッチするのかな、と、長い間、見ていましたが(可愛いでしょう?)、
多分、私を警戒していました。
くるりと時々体を回転させていましたが、
ハッチアウトしたのは、私がエキジットした後でした。
今回の観察を通して分かったことは、
まず、赤目の卵が、兎の眼のように真っ赤になり、銀色が混じってきたら、
次の日にはハッチアウトする可能性があるということ。
次に、ハッチアウトはピークがあるけれども、だいたい3日くらいで全ての卵がハッチアウトする、ということでしょうか。
水温15度(〜16度)で、32日目ピークのハッチアウト。
卵の目は、黒く見えても、角度によっては銀色なので、いろいろな方向からよく注意して見る必要があることも分かりました。
同じ体勢で長時間観察のため、
帰り道はストレッチしながら、出会った生物を激写しつつ戻ります。笑。
隠れているつもりの可愛いキヌバリ。
散っている、アマモの花びら。
そして、スジコウイカが多い日でした。