サイドマウント!一緒にやってみませんか♪

山口県周防大島柱島沖 戦艦陸奥 水温24℃

今日はテクニカルダイビング!
全員サイドマウント!
Love&Blue 戦艦陸奥プロジェクトのメンバーたちです♪
今日は私は陸撮のみなので、いつも我々がサイドマウントのボートダイビングをどのように行っているのか、レポートしていこうと思います♪

まずは器材セッティング。
アナライザーで、ナイトロックスの酸素濃度をチェックします。
自分が吸うガスは、自分できちんと管理します。

その酸素濃度で何mまで潜れるのか、マーキングしたテープを貼ります。

工具を使って、リグを取り付けています

メジャーを使用し、器材が自分の体に適切にフィットするよう、取り付け位置を確認しています。

全てのレギュレーターはまず、取り付ける前にリークチェックします。水中で慌てないためにも必ず確認します。

問題なければ、レギュレーターをシリンダーに装着します。ロングホースは長いので、ぶらぶらさせて壊さないよう、首に巻いた状態で作業します。ショートホースであれば手首にかけて作業します。

ホースはしっかりとリテーナーを通して固定させます。

さて、サイドマウント・RAZORシステムの場合、基本的にウェイトはウィングの“内側”に装着します。これがよく考えられたシステムで、内側に仕込むので邪魔にならないし、装着ポイントがなんと46ヶ所!
自分のトリムに合わせて、色々とカスタマイズ可能です。

アプリを使って、潜水計画を立てます。今回は、空気のシリンダーと酸素のシリンダーを使用して潜りますが、万が一の時に備え、酸素のシリンダーをロストした際の潜水計画なども、アプリで簡単に出すことができます。

計画をスレートに書いて、水中に持ち込みます。これは、ダイブコンピューターの故障に備えたバックアップの一つです。このように、テクニカルダイビングでは、器材が故障した際のバックアップアイテムを水中に持ち込むため、安心して潜水することができます。

自分の使う器材を一ヶ所にまとめ、ポイントに着くまで、しばし船旅を楽しみます♪

今日は本当に、とっても暑い日でした。
ダイビングポイントに着いたら、まずは水面でラッコのように涼むのがオススメです!

涼み終わったら、エントリーのために、RAZORシステムを装着します。

水中でシステムを身体にフィットさせるためには、ベルトをしっかりと締めることがポイントとなります。

お尻のBリング(金属環)に、フロートなどを取り付けます。

エントリーしたら、左側のメインのシリンダーから装着していきます。

一つ一つの作業を、手際良く、正確に。

中圧ホースも確実に取り付けます。適切な浮力確保と、足をバタバタさせないこと。これらのことに気を遣えるようになると、作業はスムーズに進みます。

ヘルメットやライトの位置なども確認します。

行ってらっしゃい!

上から見るとベタ凪に見えましたが、後から聞くと、水面は結構流れていたようです。この海域にはよくあることです…。

エキジット後のデブリーフィング。

リーダー作成の水中マップで、場所を確認しています。
このマップは近々、さらに詳しくなったバージョンアップ版ができるので、楽しみにしていて下さい!

こんな感じで2本潜って、帰路に着きます。

如何でしたか?

戦艦陸奥プロジェクトメンバーは、東京から熊本まで、様々な地域のメンバーたちで構成されています。

ダイビング初心者からトレーニングを続けテクニカルダイバーになったメンバーもいますし、そもそも私も、ほぼカナヅチだったのに、今やテクニカルダイバーです(/^^)/

今日、写真を撮っていて、みんな、かっこいいなぁ!と改めて思いました。

何かを始めるきっかけって、そんな理由でもいいと思うのですよね。
テクニカルダイビングやサイドマウント、戦艦陸奥ダイビング・・・。
トレーニングしている皆、一生懸命で、楽しそうで、そして、とってもかっこいい。

興味のある方、ぜひLove&Blueにお問合せくださいね♪
私たちと一緒に、トレーニングしましょう!!










可愛すぎる。マダラギンポの婚姻色

2025/08/21  山口県周防大島 地家室海域公園 水温23℃

マダラギンポの婚姻色!今年もこの季節がやってきました。

あごの下のブルーとオレンジが可愛い!
ぷっくりした黄色のほっぺも、とっても可愛い!!大好き。

マダラギンポは、上部が張り出した岩(オーバーハング)の陰となった場所に巣穴があることが多いので、撮影機材について色々と考えたり、反省することも多いのですが、

そんな中でも、じっと静かに待っていると、巣穴の外に出てくれたりして、嬉しくなります。全身も、柔らかな色合いで綺麗ですよね。

さて、黄色の粒、アワサンゴのプラヌラ幼生も、ぼちぼち姿を見せ始めましたが、ピークとなるにはもう少し時間が必要かな、といった感じです。

今年の海の中の様子は、例年より少し、遅れている印象があります。
ピンクの粒、カギケノリの胞子も、やっと観察できるようになりました。

桃色の雲のような、カギケノリ。アワサンゴの緑とのコンビネーションが、とても綺麗です。ぜひ、水温が上がりきって枯れてしまう前に、見に来てくださいね!

紅藻の上を歩くキイロウミコチョウ。

白化したアワサンゴ。

模様がお洒落なホンベラの幼魚。

お洒落な模様が消えた、ホンベラの大人。

美しいヒメギンポ。

アワサンゴの森で産卵中の、スズメダイの夫婦。

ホンダワラの林を見上げる、スイ。

今年産まれた、スズメダイの幼魚。

Love & Blueは、少人数制のガイドが基本ですが、カメラを扱う上級者のゲスト様から、ダイビングライセンスを取ったばかりの初心者のゲスト様まで、幅広くご案内させて頂いております。もちろん、ライセンス取得もできます!
この夏、皆様にお会いできる日を、楽しみにしております♪




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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

ナイトダイビング

2025/08/02 山口県周防大島 地家室海域公園 水温22℃

久しぶりのナイトは、日の暮れた20時のエントリー。
昼間の日差しから解放され、準備も快適でした。

いつもは岩陰に隠れているサラサエビ。

昼間はなかなか全身を撮ることができないのですが、夜なら簡単に、その姿を観察することができます。

ナイトダイビングは、暗闇の海の中、自分がライトを向けた部分だけが明るくなり、まるで照明の当たった舞台を上から見ているような気分になります。日中のダイビングとは違う楽しみ方ができるので、私は大好きです。

穴の中にいるタコも、外出を始める時間です。

この日は徘徊中のタコを3匹見かけました。

キタンヒメセミエビも、夜の住人です。

とはいえ、通常のライトの光をとても嫌うので、赤ライトで撮影を試みました。逃げずに踏ん張ってくれました。

しかし、ホッコクエビは、赤ライトも苦手なようで、砂の中に隠れてしまいます。

甲殻類はそんな感じでしたが、魚類は、寝ていると思われるものも多く、驚くほど近くに寄ることができます。
こちらのニシキハゼは、カメラの先から15センチくらいの場所まで近づいても、微動だにしません。

ホシノハゼも、マクロ撮影の最短距離まで近づいてしばらく眺めていましたが、砂の上に寝そべったままです。

そして、ユウダチタカノハ。それなりに警戒心がある魚で、いつもは、寄ると泳いでどこかに行ってしまう、そういう印象でした。なので、砂地に腹ばいになっている姿にびっくりしました。

目の前でカメラを構えても、動きません。

何だか、自然界の生物のこういう姿を見ると、心がほっこりします。昼間はみんな、忙しそうなので…笑。

夜のアワサンゴの森は、ポリプが閉じているアワサンゴが多く、緑の絨毯のようだった森が、山肌剥き出しの砂色に変化し、まるで殺風景な別世界となります。初めてナイトでこの光景を見た時は、別の場所に迷い込んだのか、とびっくりしたものです。朝日が上り日光に照らされると、再度ポリプが、ちゃんと伸びてきます。

帰る途中で、可愛いウシノシタに出会いました。

頭上にふらふらやってきたメバルの腹についた生物を見つめているかのようなウシノシタ。

コチの仲間もいました。

目が恐ろしく美しいので、いちど写真に撮ってみたかったのですが、願いが叶って嬉しいです。

浅瀬まで戻ってくると、アマモを口に咥えて、流されないように眠っているアミメハギが、何匹もいます。

本当に、そこらじゅうに、たくさんいます。

そんな姿を見て、今日も豊かな海だったな、と思い、エキジットしました。

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

アミメハギの抱卵、スズメダイの卵保護など

2025/07/21 山口県周防大島 地家室海域公園 水温20℃

猛暑日が続く7月ですが水温は20℃。
海の中はひんやりと、快適です。
冬に比べるとやや少なめですが、ウミウシもまだ見ることができます。

アワサンゴの森を歩くアズキウミウシ。

ミルの枝の上で休憩中のコノハミドリガイ。

シラユキウミウシ。

アカボシウミウシ。

そしてちょっと黒ずんでいる…かなり大きめのゴマフビロードウミウシなど。

生物たちの行動も夏らしくなってきました。
アマモの葉に産みつけた、極小の卵を保護する、アミメハギ。
卵はまだ透明に近く、産みたてのようです。

こちらは、今晩にもハッチアウトしそうに熟れた、黒い卵を保護しているアミメハギ。頻繁に卵をつついて、その汚れを取ったり、新鮮な水流を送ったりと忙しそうです。

スズメダイも、黄色の粒々の美しい卵を、そこかしこに産んでいました。

産みつけられたばかりの卵は、艶々としており、とても綺麗です。

スズメダイのオスが、卵に口を近づけて、世話をしています。

アワサンゴも、水温が下がりきった春先では、色も薄く、
このように、触手もヒヨヒヨな個体が多く見られたのですが、

水温が上がるごとに、ふっくらとしてきて、元気な姿を見せてくれています。

茎のような部分の根元には、黄色い筋のように見える生殖腺が、はっきりと観察できる個体が増えています。

来月になれば、アワサンゴのプラヌラ幼生に出会えるかもしれません。
楽しみです!!

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

地家室海域公園ダイビング

2025/04/19, 4/25 山口県周防大島 地家室海域公園 水温12℃

浅瀬にメバルの幼魚が増えてきました!

地家室海域公園の海域は、山から川の水も流れてくるため、透明度が良くなると、海の色は青みが増すというよりは透明に近くなります。ガラスの水槽の中を漂っているような不思議な気分になり、とても気持ち良いです。

赤い葉っぱのように、薄くてヒラヒラしたメバルの幼魚たち。

さて、4月下旬から5月にかけて、サルパというホヤの仲間が増えるのですが、彼らが水中の微生物を捕食してくれるため、この時期は透明度が上がります。

ウミウシもかなり増えています。
私の大好きなミズタマウミウシは、水温が上がるといなくなるので、観察できるのはあと数週間くらいでしょうか。

他のウミウシに比べて大きいので、海藻の上を進んでいくと、最後は重さで宙ぶらりんになっていました。笑。

ゴマフビロードウミウシも、大きめの個体が増えて見つけやすくなっています。

キイロウミコチョウも、個体数が増えてきました。

砂地の上には、アユカワウミコチョウ。

ヒメクロモウミウシ。

キンセンウミウシ。

アカボシウミウシ。

フジタウミウシ。

アワサンゴの森には、小さなコトヒメウミウシ。

アズキウミウシ。

極小のシロイバラウミウシ。

常連さんの、ミツイラメリウミウシ(黄色バージョン)。

ミツイラメリウミウシ(白色バージョン)。

シラユキウミウシ。

ミガキボラも産卵していました。

水温の低い時期を過ごしてきたアワサンゴたちは、この季節はまだ縮こまっている個体もいます。それはそれで、可愛らしいです。

色も、いつもの濃い緑ではなく、薄い黄緑色の個体であったり、

咲きかけのブロッコリーみたいになって弱っている個体も、この時期ならではです。

白いホウキムシに寄生されてしまう個体も多くあります。

ただ、これから水温が上がってくると、いつもの隆盛を誇る姿に戻ってきます。巨大なアワサンゴの群生地ですので、様々な形態の株を見ることができて、興味深いです。是非、見にいらしてくださいね!

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

ウミウシ増えてきました!

2025/01/25, 02/09 山口県周防大島 地家室海域公園 水温11-12℃

水温が下がるこの季節は、アワサンゴの緑がとても綺麗です。

どこを写真で切り取っても、可愛らしくて、美しい景色です。

小さなコトヒメウミウシや、

黄色バージョンのミツイラメリウミウシ、

白色バージョンのミツイラメリウミウシ、

キイロウミコチョウ、

シラユキウミウシ、

コノハミドリガイ、

シロウミウシ、

そして、この時期、数が増えてくる、アズキウミウシなど・・・、

これから春先にかけて、どんどん観察できるウミウシの種類が増えるので、
写真を撮るのが
楽しい季節になってきます^^

浅瀬にいるキヌバリも、だいぶ成長してきたとはいえ、
まだ体が透けていて、縞模様の向こう側が見えます。
小さくて、かわいいです。

キヌバリの群れのそばには、チャガラがいました。
ヒレがとても綺麗ですね。

その他には、ユウダチタカノハ、

アナハゼ、

コスジイシモチ、

越冬中のキンチャクダイの若魚など、

写真を撮っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいました!

***

さて、久しぶりの更新になってしまいました💦

私事ですが、昨年秋に入籍し、山口県から、広島県に引っ越しをし、バタバタした年末を過ごしておりました。
パートナーは、私と同じく、陸奥を潜るテクニカルダイバーですので、二人で一緒に、周防大島の海に向かうことも多いかと思います。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

Ayako ARAI  (maiden name: OKADA)

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

地家室海域公園。

2124/09/08 山口県周防大島 地家室海域公園 水温23℃

今日のファンダイビングでは、エントリーしてすぐ、フレリトゲアメフラシに出会いました。

左側が頭ですが、卵を抱えており、産卵中のようです。

卵のアップです。産みたての卵は、透明の膜に包まれていました。

卵保護中のタコにも出会いました。

真っ赤な眼ができたばかりの、つやつやの卵、

銀色の目玉ができかけている卵、

体の斑点模様が浮き上がった卵など、
異なったステージの卵を観察することができました。

少し泳いで、アワサンゴの森に到着しました。

この時期は、体内に、プラヌラ幼生を宿しています。
茎の部分の、黄色い粒が見えるでしょうか?

ポリプの中にも、ころころと、たくさんの黄色いプラヌラ幼生がいます。

可愛いですね^^
今が旬ですので、皆様、ぜひ見にきてくださいね!

少し離れた場所ですが、海中花、ウミヒルモの花も咲いていました。

こちらは、そろそろ旬が終わりそうで、たった二つだけ、なんとか見つけることができました。

まだまだ、暑い日が続きます。
海の中は、とても気持ち良いですよ^^
皆様のお越しを、お待ちしております。

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

イソギンポの卵保護 (戦艦陸奥ダイビング)

2024/ 08/25 山口県岩国市柱島沖 戦艦陸奥
水温25℃(水深14mキール付近)

レジャーでの陸奥ダイビング。
ちょっとやりたいことがあったので、合間にマクロのカメラを持って、海に入りました!

陸奥ダイビングにおける一番浅い場所、陸奥のキールがある水深14m付近に住んでいる、イソギンポの写真を撮りたかったのです^^

流れが速い場所が好きなイソギンポは、私たちが普段潜っている、アワサンゴのあるポイントでは見かけたことがありません。しかし、陸奥は流れがある場所です。夏は卵保護をしているはずなので、一度、撮影してみたくて、ずっと機会を窺っていたのでした。笑。

この、美しい眼上皮弁。卵保護をしている、イソギンポのお父さんです。
ひっくり返った陸奥の船底のキールの割れ目に住んでいて、その奥に、青い卵が見えました。

写るかな・・・?

青白い、とても綺麗な卵でした。ハッチアウトまでは、まだもう少し、といった感じでしょうか?初めてイソギンポの卵を見ることができ、嬉しかったです^^

陸奥の船底もキールも脆いので、着底はできません。
いつも流れのない日を選んで陸奥ダイビングを行うのですが、今日は少しだけ、キール付近では流れを感じました。

そんな日は、陸奥の船底にたくさんついている、キサンゴのポリプが開きます。

流れのある日の楽しみの一つです。綺麗ですよね。

その他に、夏は、スズメダイが所狭しと陸奥の上に卵を産み付けています。
明太子の粒々みたいに小さいので、暗い環境である陸奥ダイビングでは、近寄らないと気づかないかもしれません。でも実は、たくさんあります。

婚姻色のスズメダイのオスが、行ったり来たりと陸奥の表面を気にしていたら、その下にはたいてい卵があります。

卵の目がキラキラしています。ハッチアウトの日も近そうです!

カサゴの若魚がとても可愛かったので、時間が迫っていましたが、急いで写真を撮りました。

休憩中でしょうか、ぽやんとした表情が、可愛らしいなぁ、と思います。

普段は夏は透明度が下がりますが、今日はかなり良い方でした。
深い方も行ってみたかったなぁ!!!と思うくらいには、下に行く人たちの泡がよく見えて、天気も良く、気持ちの良い一日でした^^

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

スズメダイの卵保護

2024/07/07&20  水温20℃ ニホンアワサンゴ群生地/地家室海域公園

地家室のニホンアワサンゴ群生地では、夏の風物詩の一つである、スズメダイの産卵が始まりました。

大潮の日、産みつけられたばかりのスズメダイの卵は透明で、とても綺麗です。

卵を守り育てるのは、スズメダイの父親の役割です。

口や胸ビレを使い、卵に新鮮な水を送ったり、付着したゴミを取り除いたりします。

こちらの様子を伺いながらも、片時も、卵のお世話をする手を止めません。

数ミリにも満たないサイズの小さな卵が、アワサンゴの周りにも、所狭しと産み付けられています。

水温にもよりますが、数日経つと、卵の中に、赤ちゃんの目ができてきます。

下の卵の写真の、バックの紫と黄色は、婚姻色のスズメダイの体です。
繁殖期は、スズメダイのオスの体は、このような鱗の色に変化します。

日が経つと、だんだん、卵の目が銀色に輝いてきます。

そして、ギラギラしてくると、ハッチアウト(孵化)間近となります。

ビーチからエントリーして、アワサンゴの森までゆっくり泳いで15分ほどですが、そのアワサンゴの森の入り口付近に、スズメダイがたくさん住んでいる、広大なスペースがあります。

私たちは仲間うちで、「今日どういうルートで行った?」「ええと、スズメダイのいっぱいいる住宅地をまっすぐ通り過ぎて、アワサンゴの森まで行ってきた。」といった言い方をしたりします。笑。

そう、住宅地なんですよね。
そういうのって、ダイビングしてみて初めて気づくというか、海水浴で水面から見たのでは分からないし、水族館では作れない、自然の、命の営み方です。

そこで生活している生物を、上からでも下からでもなく、同じ目線で見て、感じることができるのが、ダイビングの醍醐味かな、と、地家室を潜り続けてそろそろ9年くらいになりますが、思っています^^

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

アワサンゴの生殖腺

2024/07/05  水温19℃ ニホンアワサンゴ群生地/地家室海域公園

一面、緑がいっぱいのアワサンゴの森に、夏がやってきました!

パタパタと忙しげなスズメダイや、

アワサンゴをのんびりと見つめるキヌバリ、

海底に佇むハオコゼなど、

各々が、それぞれの役目を果たしているかのように、それとも自由に、過ごしているようです。

この時期の特色と言えば、アワサンゴの生殖腺です。

茎の部分に、タネが連なったような、数珠のような組織が生まれます。

それは、螺旋のように伸びていたり、

棍棒状に伸びていたりもします。

アワサンゴの中心部から先端に向かって、たくさん伸びてきます。

ここ、地家室海域公園は湾なので、ほとんど潮流のない場所ではありますが、沖の方は僅かに、潮の満ち引きのような流れを感じることがあります。

そのような場所で観察すると、アワサンゴが踊るようにポリプを揺らせているので、根元から発生する生殖腺があらわになりやすく、

目で確認することができて、気付くことができます。
この生殖腺は、役目を終えると、数週間で小さくなり、目では見えなくなります。

普段は、掌を広げたようなポリプを上から眺めることが多いのですが、

この時期は、根元や茎の部分も注目すると、アワサンゴの美しさを新たに発見することができるかもしれません^^

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

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