2017/10/13-15 伊崎
ヨウジウオの仲間の稚魚。

4㎝ほど。
成魚とは違い透明で、
体のところどころ、
まるで金箔が散らされたような色合いです。
黄金の鎧をまとっているようでした。

太刀魚の稚魚。
メタリックなピンクが綺麗です。1cmほど。

クーマ。
甲殻類の一種のようです。

そして、出ました!
瀬戸内初顔見せの、
ダルマガレイの仲間の稚魚。
ペロンペロンに薄くて、
とっても! キュートでした。
2017/10/13-15 伊崎
ヨウジウオの仲間の稚魚。

4㎝ほど。
成魚とは違い透明で、
体のところどころ、
まるで金箔が散らされたような色合いです。
黄金の鎧をまとっているようでした。

太刀魚の稚魚。
メタリックなピンクが綺麗です。1cmほど。

クーマ。
甲殻類の一種のようです。

そして、出ました!
瀬戸内初顔見せの、
ダルマガレイの仲間の稚魚。
ペロンペロンに薄くて、
とっても! キュートでした。
年に一度。今の時期だけ・・・。

プラヌラ幼生を、
体内に宿したアワサンゴ。
いつも、季節によって様々な色合いの緑を
楽しませてくれるアワサンゴですが、
この時期だけは、
黄土色のような、黄が強い色彩になります。

ポリプの中心から、
順番待ちしたアワサンゴの赤ちゃん、
プラヌラ幼生が、放生されます。

ポンっと。
たいていは一瞬の出来事で、
後を追うのが大変です。

約1~2㎜・・・。
ゴマ粒のような大きさです。

時々、二股の子がいます。

プラヌラ幼生は、
まるで意思を持っているかのように見えます。
潮流に身を委ねて流される他の浮遊物とは、
明らかに動きが違うのです。
ふよふよ~ ふよふよ~ と、
地面に着きそうになっても 再び泳ぎ出し、
気に入る場所が見つかるまで、
その旅は続くようです。

早く、良い住処が見つかるといいですね。
2018/10/8 レモンの森
3万ルーメンのライトに集まるプランクトンたち。
その中に、折れたカッターの刃のような、
硬質な輝きが見えた。
もしかして、と手の平ですくい上げると、
それはやはり、太刀魚の幼魚でした。

約2㎝。
成魚と同じ特徴である、「太刀」の輝きを、
この若さで既に持っていたのが、驚きであり、感動でした。
スチール缶の銀の色合いが、角度によって変わるように、
太刀魚の幼魚はライトの光を受けて、
桃色にも あんず色にも変化する オーロラのようでした。
2017/10/01 レモンの森
水温も上がりきり、元気がなくなってきたアワサンゴのなかには、
褐虫藻が抜け出し、真っ白になってしまったものたちがいます。

部分的に白くなることはありますが、
一株分、全てが白くなるのは、珍しいかもしれません。
再びアワサンゴの活性が良くなり、
褐虫藻が戻ってくれば、
いつもの元気な緑色に戻ることができます。
しかし、褐虫藻が戻らなければ、待っているのは死です。

この個体は、冬を越せるのだろうか・・・。

ざわざわと 波に揺られ・・・
向こう側が透けて見える、透明な茎。
ありのままの姿を、これからも見守っていきたいです。
元気な時も、そうでないときも。
2017/08/27 周防大島 土居
絶滅危惧種のホソエガサ、
通称「人魚のワイングラス」。


土居の海辺、水深2-3mの泥地に、ひっそりと・・・
ほんとうに ひっそりと、
植わっています。
そんなに数はありません。

カイワレ大根よりも か細い茎に、根。
植わるというよりも、砂地にどうにか数本 根が絡まっている、
そんなイメージです。
土居の砂浜は砂泥が細かく、
少しの波で砂が舞い上がり、視界が悪くなります。
そして、細雪のように、パラパラと、
傘の上に降りかかる。

私の見たホソエガサはどれも、
その砂にまみれていました。
「人魚のワイングラス」というよりは、
「細柄傘-ホソエガサ-」。
その名がぴったりだと、思いました。

傘の骨々の間、
黄緑色の粒々が、胞子。
拡大すると、
マスカットのように
艶やかです。
2017/08/09 レモンの森
日が落ちて、
夜光虫の瞬きがひとつ、ふたつと増える頃・・・。
水深8mの海底、
几帳面に掘られた巣穴から顔を出し、
辺りを窺うジョーフィッシュ。
再び巣穴に入ったかと思うと、次の瞬間、にょきっ・・・。

溢れんばかり
口いっぱいに卵塊をくわえたそのオスは、
口をパクパクと動かして
卵のハッチアウトを促した。
眼を見開くようにして懸命に行われる
その大胆な行動は、
いつもの臆病な性格の彼らからは、想像もつかない。

ぱら ぱら ぱら と、夜闇のなかに・・・。
産まれたばかりの命はキラキラと光りながら、
瞬きを一つする間に、見えなくなってしまいました。
2018/07/14 田布施
夏の盛り、真夜中の大潮・・・。

二匹のカブトガニが、ゴゴゴゴゴ・・・
産卵に適した場所を探しに、
繋がったまま、浅瀬へやってきます。
前がメス、後ろがオス。
まるでそういう生物であるかのごとく、
二匹でひとつのまま、移動します。

そして、気に入る場所が見つかったら最後、
2、30分は、そこから動きません・・・。

メスが砂泥の中に潜り込み、卵を産んでいるようです。
その後、産卵が終われば、
繋がったまま 深場へ再び帰っていく・・・。
人間の頭よりも大きな、カブトガニ。
2億年の間、その形をほとんど変えていないとか。
太古より続く海の営みの、
すぐ傍らでは工場が、夜も煙を上げています。

古生代から現代へ 陸の景色が様変わりするなか、
まるで円を描くように・・・
この命の連鎖は 一体何度、
繰り返されてきたのでしょう。
1/13 金魚のしっぽ
比較的、流れのあるポイントである
「金魚のしっぽ」では、
イソギンポがたくさんいます。

頭の上の皮弁・・・眼上皮弁が、
潮に流されて、ヒューヒューとはためきます。
右から左に、少し強めの潮が流れています。

皮弁がひらひら。あ、こっち向いた。
イソギンポは結構、好奇心が旺盛な魚で、
目が合こともう多く、うれしいです。

外を見つめるイソギンポ。
小指よりも小さい個体でした。
次に、皮弁の形が、
イソギンポよりもモサモサとしている
コケギンポ。
イソギンポの住んでいる岩より、
少し深い場所にいました。

巣穴から少し、顔を出して、辺りの様子を伺うと・・・

バッ!
体を半分ほど乗り出しました。
この後、巣穴の中でしたと思われる「うんち」を、
器用に外に掃き出したのでした。
写真に収められず、残念。
また、リベンジです!
指示棒の先端が
写真の左下端に写っているけれど・・・、
それよりも、
ジョーフィッシュの頭の方が小さい。

頭の直径、5㎜以下。
こんなに小さくても、
ちゃんと巣穴を作り、
入り口の周りに貝殻の破片を
敷きつめている。
夜になると、
その一つを小さな口でくわえて、
大人と同じように
巣穴にフタをするのだろう。