春-。

浅瀬の海藻が、輝きを増してきました 。

底をついた水温が、これから上がってくるだろう・・・。
もうすぐ春。

巡る季節の足音。

浅瀬の鮮やかな色彩は、
その兆しの一つです。

タツノオトシゴの出産

腫れあがって見えるほど、膨らんだお腹を、
ぐっ、ぐっ、と屈伸させ、

こぼれるように、赤ちゃんが産まれてきます。

小半時ほどの間、間隔を置きながら、
赤ちゃんが産まれ出るにしたがって、
少しずつ、痛々しいお腹がしぼんでいきました。

丑三つ時に差しかかる、真夜中の海で・・・。

ウミヒルモの花

真夏の海の中の、海中花。

近くに寄ると、花びらが綺麗な紫色であることに、気付きます。
ひっそりと咲いているため、見つけると、嬉しくなります。

波立つと、花びらが揺れる・・・。
来年も命を繋げて、またその姿を見せてほしいなと
思います。

ナベカの子。

2018/08/4 上関

穴から顔を覗かせる、1㎝ほどのナベカの子。

体に対して、目がくりくりと大きくて、

瞳の中のうるうるした輝きが、ファインダー越しに見え、

とても 可愛い。

個体ごとに性格が違って、穴の中から顔を覗かせる子や、

こちらの様子を、好奇心旺盛に伺う子もいたり、

ぼーっと 上空を見つめている子もいます。

小石と変わらないような大きさの、小さなナベカの子たちの目には、

海の中の景色は、どんなふうに映っているのでしょう。

掻き分けて進む、背の低い草むらの道、

小さくてもたった一人で、もう一人前なんですね。

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