瀬戸内海でマッコウクジラ(山口県)

2023/12/23 – 29 山口県熊毛郡平生町、上関町沖

12月上旬に、瀬戸内海、山口県周防大島町周辺の海にマッコウクジラが迷い込んでいるという話を聞いたのですが、12月下旬になって、平生町や上関町付近の湾の中に滞在しているのを、数日間に渡り、観察することができました。

大きさは10m前後で、まだ若いマッコウクジラです。
広島県の呉市付近で、マッコウクジラの群れが発見されたという話もあり、迷子なのかもしれません。

こちらに近づいてきてくれました。

顔を出して、こちらを見て・・・、

すぐそばを通り過ぎて行きました。
美しい尾鰭でした。

山口県の象徴であるオレンジのガードレール、そして、湖のように凪の瀬戸内と、マッコウクジラという組み合わせは、とても不思議な感じがします。

ぬばたま色・・・。
思わずそんな言葉が頭に浮かびました。日本人の黒髪や夜を表現する枕詞だったかと思いますが、そんな艶のある、美しい黒だと思いました。

湾の行き止まりである東、そこに留まっているのは、東にいる家族の元へ行きたいからなのでしょうか。でもいったん西に泳がないと、ここからは出られないのです。

ただ、数日に渡って観察していると、湾の中とは言え、少しずつ行動範囲が広がっていることが、すぐに分かりました。

おそらく、ここから出ていくのではと思っていたとおり、29日には既に見当たらなくなりました。

無事に、生き延びてほしいな、と願っています。

地元のKRYニュースでは、5年程前から毎年このあたりでは、冬から春先にかけてクジラが現れることがあり、冬の風物詩となっている、とインタビューを受けている地元の漁師さんが映っていました。
クジラの周りにはイワシがいて、サワラやハマスが釣れるのだと。

イワシが美味しかったから、ここにいたのかな。
そうであればいいのにな、と思います。

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山口県周防大島、
地家室海域ニホンアワサンゴ群生地スライドショー💕

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