2018/07/14 田布施
夏の盛り、真夜中の大潮・・・。
二匹のカブトガニが、ゴゴゴゴゴ・・・
産卵に適した場所を探しに、
繋がったまま、浅瀬へやってきます。
前がメス、後ろがオス。
まるでそういう生物であるかのごとく、
二匹でひとつのまま、移動します。
そして、気に入る場所が見つかったら最後、
2、30分は、そこから動きません・・・。
メスが砂泥の中に潜り込み、卵を産んでいるようです。
その後、産卵が終われば、
繋がったまま 深場へ再び帰っていく・・・。
人間の頭よりも大きな、カブトガニ。
2億年の間、その形をほとんど変えていないとか。
太古より続く海の営みの、
すぐ傍らでは工場が、夜も煙を上げています。
古生代から現代へ 陸の景色が様変わりするなか、
まるで円を描くように・・・
この命の連鎖は 一体何度、
繰り返されてきたのでしょう。