春のアワサンゴの森。

2024/03/09&30&31  水温11→13℃ ニホンアワサンゴ群生地/地家室海域公園

春の海はまだ水温が低く、アワサンゴの緑が美しい季節であると言えます。

そのアワサンゴの周辺には、紅藻類のトサカノリや、

レンコンのような穴が空いたカゴメノリ、

薄桃色の糸状の、カギケノリなど、
冬の間は見られなかった若い海藻たちが、さまざまな場所で芽吹き、成長しています。

それらの海藻は、小さな魚たちの隠れ家として機能していたり…

休憩場所であったりもするようです。こちらは、ふわふわのフクロノリに乗っかったアナハゼの子供です。笑。

褐藻であるフクロノリは光の加減で金色にも見え、とても綺麗です。

さて、今の時期は小さめのウミウシが多いのですが、なかでも、触覚や口を動かしながら上手に浮いていたオオアリモウミウシは、とても可愛かったです。

空を飛んでいるように水中を漂っていた、アリモウミウシもいました。

小さなヒメクロモウミウシも、春先に見かけるウミウシです。
こちらは飛びそうかな、と思ったけど、飛びませんでした。笑

定番の、シラユキウミウシ。

初めて出会った、ソバカスウミウシ、

今日もモリモリ歩く、ゴマフビロードウミウシ、

そして、沖の方に行くと、ガーベラミノウミウシなども・・・。

ヒラメ、カレイ、コブダイなども、海の中で見かけると、迫力があります。

通りがかりに見つけたミガキボラは、真珠色の卵をたくさん産んでいるところでした。

アワサンゴの森の中の”スイ”も、美しかったです。

ちょっと、臆病な魚かなと思っているので、驚かさないよう殊更ゆっくりとカメラを向けてみました。

アワサンゴに寄生する白いホウキムシも、よく見ると、傘の真ん中部分や、茎のように見える部分にも、極小の粒状の胞子を蓄えていました。

ピンクのコケムシは、アワサンゴを侵食しそうなほどの勢いです。

ある時期になると次第に見かけなくなりますが、今はまだ、隆盛を誇っているといった感じで、

ホンダワラの海藻の周りにも、朱色のコケムシがたくさん、寄生しています。

そして、ほんの少し成長したキヌバリの若魚たち。

季節がめぐり春がやってきて、陸上が色づいてくるのと同じように、海の中でも、変化する水温と共に、見える景色が変わってゆきます。

海の世界って、水が覆いかぶさってるけど、この土地と繋がっているんだなぁ・・・

と、当たり前のことなのですが、ダイバーになった後、あらためてそんなふうに考えるようになりました。

私たちが、散歩するように季節を感じながら、何度でも同じ海を潜るのは、道端に咲く花を、しゃがんで愛でるような感覚なのだと思います。

皆さまの認識は、どうでしょうか^^
またお会いできる日を、楽しみにしています!

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

ウミウシ増えてきました!

2024/01/15-16 山口県周防大島 地家室海域公園 水温14℃

例年に比べて水温はまだ、高い方ですが、この時期になるとウミウシが随分と増えてきます。

ピンク色が可愛いヒロウミウシ、見つけると、とても幸せな気分になります^^

アズキウミウシも、増えてきました。

極小のアズキウミウシと、その手前にはシロウミウシが・・・

・・・シロウミウシ、モリモリ歩いてアズキウミウシの横を通り過ぎます。

そのすぐそばに、サラサウミウシもいました。どんどん歩いて行くので、慌ててストロボを調整します。

鮮やかな黄色が綺麗すぎて、何だか浮いているみたいに見えてしまう、キイロウミコチョウ。

そして、まだ小さな、アオウミウシ。

アワサンゴに圧倒されている(ように見える)コノハミドリガイ。

宇宙人みたいな、可愛いコモンウミウシ、

そして私の大好きな、ゴマフビロードウミウシ。

こっちの個体は、狭いところに挟まっていました。居心地が良いのかな。
どうしても、ここが良いのかな。笑。

とても小さなコトヒメウミウシ。

さらに極小サイズの、シロイバラウミウシ。

ミツイラメリウミウシの白バージョン。

そして、黄色バージョン。

キヌハダウミウシ。

シラユキウミウシ。

たくさんの可愛らしいウミウシに出会えて、大満足のダイビングでした^^

そして、ウミウシだけ撮る!と決めて海に入ったものの、やはり、最後には大好きなコケギンポのところへ、ふらふらと寄ってしまう私です・・・。笑。

元気にうんちをしている姿を見ることができ、安心致しました。笑。

もうこれは、一目惚れみたいなもので、

ダイビングを始めた時からずっと好き。笑。皆さんは、どの生物がお気に入りですか?また、教えてくださいね^^

帰り道では、ここでは珍しいスイに出会いました。

透明度も良く、アワサンゴの緑も美しくなるこの季節、
皆様に海でお会いできるのを、
楽しみにしております^^

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ファンダイビング

2023/06/03  山口県周防大島 地家室海域公園(レモンの森)
水温16℃

6月とは思えないほどの、綺麗な青空の、暑い日でした。
例年より、水温も高いようです。久しぶりに、カメラを持っての
ダイビングです。


ピンクのイソギンチャクと、アワサンゴ。

冬はテクニカルダイビングのトレーニングに没頭していたので、
約半年ぶりのマクロレンズ、楽しくてたくさん写真を撮りました^^

ウミウシ類は、キンセンやシラユキが殊更多かったですが、他にもまだ、色々いる印象です。


キンセンウミウシ


ミヤコウミウシ


シラユキウミウシ


ウミナメクジの仲間

そしてやっぱり、私は魚のお顔を撮るのが大好きです。
メバルの赤ちゃん、赤くてとっても可愛いです。

何しているの?とお互いに見つめ合ってみます。2センチくらいでした。

大人のメバルも、可愛いです。
アマモの間に挟まっていました。笑。休憩中のようです。

そして、私が一等お気に入りの、コケギンポ。

アワサンゴの森の中に、隠れています。

アワサンゴの森には、小さめ(5センチくらい)のホシノハゼもいました。

若魚なので、色や質感が、繊細です。

そして、アカイソハゼ。最初は驚いて巣穴に入ってしまったのですが、待っていると、そろり、そろりと、出てきました。

さらに、瀬戸内では死滅回遊魚・・・であると思っていたキンチャクダイの若魚にも出会いました。越冬したのでしょうか。今まで、あまりこの時期には見かけたことがないと思います。年々、海の環境は変わってきています。

スジコウイカには、数ペア出会いました。

帰り道、スナイソギンチャクの中で群れているアミの大群を見つけました。
小さすぎて、最初は魚の稚魚かな?と思い、カメラで撮って拡大してみると、可愛いアミが、こちらを向いていました。笑。

ホヤの仲間、サルパもまた、たくさん発生していたので、透明度もまずまずでした。

さて、この日の次の日も、この地家室の海を潜ったのですが、大潮で、スズメダイも産卵を始めていました。
生物が活性化する、楽しい季節がやってきましたよ^^

***

山口県周防大島、
地家室海域ニホンアワサンゴ群生地スライドショー💕

周防大島、夏の海。

2022/07/02 山口県周防大島 水温18℃

生物が活性化してきて、夏らしい海になってきました。

海藻をもぐもぐと食べている、
クロヘリアメフラシに出会いました。

ウミウシやアメフラシは、目がとてもキュートです。

波に揉まれて、体が倒れそうになっても、もぐもぐ・・・

随分と長い間、食事をしていました。

喧嘩中のハオコゼの雄たち。睨み合って勝ったのはどっち・・・?

右のハオコゼを追い払い、ふーふーと頬を膨らませて、クールダウン中。今回の勝者は、左側の雄でした。

身重の雌のハオコゼもいました。
パンパンのお腹は、卵が透けて見えそうなほど膨れ上がっています。物憂げな表情が美しかったです。

チャガラは、なんだか痩せ細った個体が多かったですが、
腹びれが青く、綺麗です。

ホンベラの雄も鮮やかさを増してきて、縄張り争いに精を出していました。

アワサンゴはイタボヤに侵食されている個体がいくつかありました。

今の時期、時々見かけることがあります。

アメフラシの卵も、アワサンゴの周りなど、至る所に産み付けられています。

可愛いシラユキウミウシや・・・

いつも通りの、上を向いたメバル。

夏の風物詩、スズメダイの卵は孵化間近です。

卵保護をするスズメダイの雄は、親も子も、目がとても綺麗で、
何枚も撮ってしまいます。




透明度の下がる、瀬戸内の夏の海ですが、
生物の観察が、一番楽しい季節だと思います!

スズメダイの卵保護

2022/6/19 周防大島 水温17℃

俄に、海の中が夏めいてきました。
生物たちが活性化してきて、スズメダイは先日の大潮で、産卵していました。

卵保護をしている父親スズメダイは、卵のお世話で大忙しです。

新鮮な海水を、胸ビレを使って卵に当てたり、

口を使って、卵に付着しそうなゴミを取り除いたり・・・

綺麗な卵は、親スズメダイの、そんな努力の証なのかもしれません。

目が出てきたので、孵化まで、あと数日でしょうか。

ヒメギンポのオスも、綺麗な婚姻色を出して、活発に動き回っていました。

メスの周りをくるくる回って、求愛中のようです。

白化のアワサンゴは数が少なくなりつつあり、

もう少しで本来の色を取り戻しそうな、薄い緑色のアワサンゴを見ると、
水温が上がってきたんだなぁ、と感じられます。

マトウダイも、今年はお初でした。

ウミウシの卵も、そこら中に産みつけられています。

ヒラムシやウミウシたちは、
何だか皆んな、大きくなってきた・・・というか、丸々と肥えてきたなぁ、という印象です。


上を見つめる大きなカサゴも、たくさん見かけました。

久しぶりにマクロのカメラを持って、アワサンゴの森を潜りましたが、
とても気持ちの良い一日となりました^^

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The Story of Setouchi
YOU TUBE版
写真撮影のイメージ作りに、ぜひご活用くださいませ^^

👇アワサンゴ群生地 スライドショー(ワイド撮影)

👇アワサンゴとウミウシ スライドショー(マクロ撮影)

アリモウミウシの交接/アワサンゴを好きなホウキムシ。

2022/02
Suo-Oshima, Yamaguchi-ken,

てくてくと歩いていくウミウシ・・・。

毛先(?)がオレンジ色でお洒落な、アリモウミウシです。

白と黒の顔が乳牛みたいで、かわいいなあ、と思います。笑。
3匹が重なりあっている場面に遭遇しました。

ウミウシは、歩いてきた道に撒くように分泌物を残し、自分の存在を仲間に知らせる、と聞いたことがあります。この広い海の中でちゃんと相手を見つけ出すことができて、すごいですよね。

雌雄同体の彼らは、体の右側部分に交接器があり、右側を合わせるようにして交接するそうです。

拡大してみると、顔の横(左のウミウシの右眼の横)あたりから、青白い線が伸びて、お互いに繋がっているのがわかります。

葉っぱをしっかりと口にくわえて、転げ落ちないようにしているのかな。

ウミウシがこんなふうに何匹か重なりあっている場面を、冬から春にかけて、時々見かけます。水温が下がったこの時期ならではの、光景です。

アワサンゴの方はというと、寒さで文字通り、縮み上がっています。ポリプの伸びた周りが白いハートになっている、かわいいアワサンゴも、首が小さくなっていました。

森の中の勢力図が変わり・・・、

アワサンゴの真ん中に、主役のようにケヤリが陣取っていたり、

元気な白いホウキムシが、弱ったアワサンゴの上に住み着いたりします。

水温が上がってくれば、アワサンゴが盛り返してきて、ホウキムシたちは退散していきますが、

まだしばらくは、この不思議な光景を見ることができます。

ホウキムシも、触手の中に、
次の命を蓄えているようです。

ホウキムシの子供は、巣立つとアクチノトロカ幼生となり浮遊生活を送るとのことですが・・・、

植物みたいに見えるけれど、れっきとした無脊椎動物なんですよね。口も肛門も、腸も血管もあるそうで、面白い生物だなぁ、と思います。

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<YouTube>
瀬戸内ダイビングをもっと盛り上げたい!という想いで、作成しました。 ▷再生ボタンを押して頂けると、とても嬉しいです✨ピアノは高校生以来・・・がんばって練習します^^

※ピンクのアイコンを押すと、チャンネルに飛びます。応援して頂けると、とても嬉しいです💕

ウミウシの散歩道〜ゴマフビロードウミウシ〜

可愛い!まるでウサギみたいなウミウシに、アワサンゴの森で出会いました。

ゴマフビロードウミウシです。

体の表面に、本当にゴマが、まぶされているみたいに見えます。笑。

このウミウシは、結構動くなあ、と思います。

伸び上がって・・・

海藻をぱくり。

もぐもぐもぐ・・・

口触手は、餌を食べるのに使ったり、他のウミウシが放出する化学物質を感知したりするのに使用するそうです。
海藻に何か美味しいものが付着していたのでしょうか。

あっちでもぐもぐ、、、

こっちでもぐもぐ、、、

触手を動かしながら、進んで行きます。

どっちに行こうかな?広大なアワサンゴの森の中です。
意図を持って道を選んでいるのでしょうか。

旅を続けるウミウシ。

もちろん、時には休憩も。
本当に、可愛い生き物ですよね・・・。

 

周防大島、秋の海

周防大島 水温21℃

浅瀬では、カマスの群れ。

そして、キヌバリの幼魚。

波打ち際のコケギンポ。

キュウセンは、幼魚が段々と大きくなってきました。

死滅回遊魚のキンチャクダイ、近年は大型化しているように感じます。
年々暖かくなってきているからでしょうか。南国調の魚がホンダワラの森に住んでいるというのは、不思議な感じがします。

シロウミウシと、今年産まれたアワサンゴの赤ちゃんたち。

今年の夏に産まれたジョーフィッシュ。

ジョーフィッシュを撮っていると何故か寄ってくる、ホシノハゼの若魚。

婚姻色の黒染めが綺麗なニシキハゼのオスと、ペアリングしているメス。

こちらを警戒するニシキハゼのペア。

この時期のオスの尾びれはとても綺麗です。

陸は霜月・・・
ですが海中はまだまだ暖かく、快適です。

ニジギンポの抱卵 etc.

2021/09/25&26  周防大島&上関 水温23℃

立秋が過ぎ、少し秋らしくなってきました。
午前の体験ダイビング中にニジギンポの抱卵を見つけました。小さな粒々の卵に、目ができているのが見えます。

こちらをじっと見て、様子を伺っています。

たくさんの、産み付けられた卵を守っています。

貝殻の奥まった場所にあり、しっかりと近づかないと見えません。素晴らしい隠れ家ですね。

側ではナベカも岩の周りを飛び回っていて、黄色のヒレがパタパタと靡いていました。

ナベカは仕草が可愛くて、大好きです。見つける度に、ついつい、シャッターを切ってしまいます。

翌日は、プラヌラ幼生が気になっていたので、1本目はレモンの森に行きました。だいぶ、数が少なくなっているようでした。

帰り道、可愛いシラユキウミウシに出会ったので、少し道草を食ってしまいました。アワサンゴの方まで歩いて行ってくれないかな、と思ったけれど、だめでした。笑。

2本目は移動して、アマモとオヨギイソギンチャクを撮りに上関で潜ったのですが、あいにくの強風で、たくさんの砂が舞い上がっていました。

なんとか写真に写りそうな場所は、上空くらい。笑。
本当は、もっともっと、イソギンチャクがアマモにくっついている面白い光景を撮りたかった。またリベンジしようと思います^^

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