スズメダイの卵保護

2024/07/07&20  水温20℃ ニホンアワサンゴ群生地/地家室海域公園

地家室のニホンアワサンゴ群生地では、夏の風物詩の一つである、スズメダイの産卵が始まりました。

大潮の日、産みつけられたばかりのスズメダイの卵は透明で、とても綺麗です。

卵を守り育てるのは、スズメダイの父親の役割です。

口や胸ビレを使い、卵に新鮮な水を送ったり、付着したゴミを取り除いたりします。

こちらの様子を伺いながらも、片時も、卵のお世話をする手を止めません。

数ミリにも満たないサイズの小さな卵が、アワサンゴの周りにも、所狭しと産み付けられています。

水温にもよりますが、数日経つと、卵の中に、赤ちゃんの目ができてきます。

下の卵の写真の、バックの紫と黄色は、婚姻色のスズメダイの体です。
繁殖期は、スズメダイのオスの体は、このような鱗の色に変化します。

日が経つと、だんだん、卵の目が銀色に輝いてきます。

そして、ギラギラしてくると、ハッチアウト(孵化)間近となります。

ビーチからエントリーして、アワサンゴの森までゆっくり泳いで15分ほどですが、そのアワサンゴの森の入り口付近に、スズメダイがたくさん住んでいる、広大なスペースがあります。

私たちは仲間うちで、「今日どういうルートで行った?」「ええと、スズメダイのいっぱいいる住宅地をまっすぐ通り過ぎて、アワサンゴの森まで行ってきた。」といった言い方をしたりします。笑。

そう、住宅地なんですよね。
そういうのって、ダイビングしてみて初めて気づくというか、海水浴で水面から見たのでは分からないし、水族館では作れない、自然の、命の営み方です。

そこで生活している生物を、上からでも下からでもなく、同じ目線で見て、感じることができるのが、ダイビングの醍醐味かな、と、地家室を潜り続けてそろそろ9年くらいになりますが、思っています^^

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

アワサンゴの生殖腺

2024/07/05  水温19℃ ニホンアワサンゴ群生地/地家室海域公園

一面、緑がいっぱいのアワサンゴの森に、夏がやってきました!

パタパタと忙しげなスズメダイや、

アワサンゴをのんびりと見つめるキヌバリ、

海底に佇むハオコゼなど、

各々が、それぞれの役目を果たしているかのように、それとも自由に、過ごしているようです。

この時期の特色と言えば、アワサンゴの生殖腺です。

茎の部分に、タネが連なったような、数珠のような組織が生まれます。

それは、螺旋のように伸びていたり、

棍棒状に伸びていたりもします。

アワサンゴの中心部から先端に向かって、たくさん伸びてきます。

ここ、地家室海域公園は湾なので、ほとんど潮流のない場所ではありますが、沖の方は僅かに、潮の満ち引きのような流れを感じることがあります。

そのような場所で観察すると、アワサンゴが踊るようにポリプを揺らせているので、根元から発生する生殖腺があらわになりやすく、

目で確認することができて、気付くことができます。
この生殖腺は、役目を終えると、数週間で小さくなり、目では見えなくなります。

普段は、掌を広げたようなポリプを上から眺めることが多いのですが、

この時期は、根元や茎の部分も注目すると、アワサンゴの美しさを新たに発見することができるかもしれません^^

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アワサンゴの森のスライドショーです💕

 

 

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