2018/03/31 周防大島 土居
蠢く足の間から、卵が産みつけられていく・・・。
こちらを睨み付けながら、
簡単に、ぽろぽろと産卵するというよりは、少し、苦しそうにも見えた。
時々、天を振り仰ぎ、
数本の足でアマモにしがみつきながら・・・、
少しずつ、少しずつ・・・。
生い茂るアマモの森のなか、その一匹は、ひっそりと、そして丁寧に・・・、
たくさんの透明な卵を産み付け、産卵を終えたのでした。
産まれたばかりのヒメイカの卵は、アマモの緑を反射して、
クリスタルのように、きらきらと輝いていました。