スズメダイの卵保護

キラキラ輝く、スズメダイの卵。
父親が一生懸命、ヒレや口を使い、新しい水を送り込んでいます。

一匹だけ、ハッチアウトしていきました。

 

 

桜と海

周防大島の、河津桜-。
満開です。

そして、
桜と、波止場 ― 。

海に潜るようになると、

陸から海底まで
地続きで繋がっているという想像が
容易くなり、

季節の捉え方が、
より、立体的になるように思います。

春爛漫、
その季節を迎えようとしているのは
陸だけではなく、
この地全体であると・・・

そのようにイメージを膨らませると、
見えている物事の、
切り取り方が変化し、
より、毎日の楽しみが
増すように思います。

春-。

浅瀬の海藻が、輝きを増してきました 。

底をついた水温が、これから上がってくるだろう・・・。
もうすぐ春。

巡る季節の足音。

浅瀬の鮮やかな色彩は、
その兆しの一つです。

タツノオトシゴの出産

腫れあがって見えるほど、膨らんだお腹を、
ぐっ、ぐっ、と屈伸させ、

こぼれるように、赤ちゃんが産まれてきます。

小半時ほどの間、間隔を置きながら、
赤ちゃんが産まれ出るにしたがって、
少しずつ、痛々しいお腹がしぼんでいきました。

丑三つ時に差しかかる、真夜中の海で・・・。

別れ

パンパンに膨れ上がった父親のお腹から
産まれた赤ちゃんは、

一瞬 父と見つめ合い・・・、

すぐに、藻が生い茂る闇のなかへ、
旅立っていきました。

メガロパ!

メガロパは色んなポーズをしてくれるので、
ついつい、ファインダーを覗いたまま、
追っかけをしてしまいます。

ウミヒルモの花

真夏の海の中の、海中花。

近くに寄ると、花びらが綺麗な紫色であることに、気付きます。
ひっそりと咲いているため、見つけると、嬉しくなります。

波立つと、花びらが揺れる・・・。
来年も命を繋げて、またその姿を見せてほしいなと
思います。

ナベカの子。

2018/08/4 上関

穴から顔を覗かせる、1㎝ほどのナベカの子。

体に対して、目がくりくりと大きくて、

瞳の中のうるうるした輝きが、ファインダー越しに見え、

とても 可愛い。

個体ごとに性格が違って、穴の中から顔を覗かせる子や、

こちらの様子を、好奇心旺盛に伺う子もいたり、

ぼーっと 上空を見つめている子もいます。

小石と変わらないような大きさの、小さなナベカの子たちの目には、

海の中の景色は、どんなふうに映っているのでしょう。

掻き分けて進む、背の低い草むらの道、

小さくてもたった一人で、もう一人前なんですね。

ヘビギンポの求愛・産卵

2018/7/28 上関

ヘビギンポの産卵は、

一匹のオスに対し、2匹のメス、3匹のメスといった、

ハーレムとなっている光景をよく見かけます。

メスが体を震わせて、産卵を始めると、

オスが素早くメスの頭上を通り過ぎ、放精します。

真っ黒に化粧した、婚姻色のオスは、

まるで、絵巻物の中の光源氏のように

自信に満ちていて、

その空間を、支配しているように見えます。

実際に重なりあうのは一瞬の出来事で、

自在に海の中を飛び回る姿は、

航空ショーのようでした。

ナベカのハッチアウト・求愛

2018/7/23&8/5  上関

早朝、朝日が昇って間もなくの頃・・・。

せわしなく胸ビレを動かしていたナベカが、

巣穴の奥に入り、

次に出てきた瞬間。

プッ。

ナベカの口の中から、稚魚がハッチアウト。

稚魚の行く先を、

最後まで見つめる父親ナベカ。

前々日に卵を観察していた こちらのナベカも、

朝の5時、一匹だけ、ハッチしました。

ハッチの合間に、求愛、産卵なども観察でき、

この時期のナベカからは、目が離せません。

巣穴の奥に入ったメスに、

どんなことを語りかけているのでしょうか。

自然に生きる生物たちは、いつも、

瞬間々々を生き、「今」の中に、生きていています。

その溢れ出る生命力に、目を奪われ、

ついつい、彼らのそばに、長居してしまうのでした・・・。

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